浅田次郎氏の「一刀斎夢録」

2013年10月7日(月)

曇り時々晴

 一昨日はNHK学園くにたちの初回が無事に終了。
…で、積読していた浅田次郎氏の「一刀斎夢禄」(上下)2冊の読み残していたものを昨日の明け方までかけて読了。おかげで、昨日は午前中まで熟睡。 ブログもFacebookも午後に掲載というていたらく。
 浅田版新選組三部作(「壬生義士伝」、「輪違屋糸里」、「一刀斎夢禄」)の  掉尾を飾る本作も、大いに楽しみました。主人公は最強と謳われ怖れられた、新選組三番隊長斎藤一。一刀斎という名は斎藤一が警視庁に勤務していた頃の綽名で、斎藤一を逆読み。明治を経、大正の世まで生き延びた“一刀斎”が近衛師団の若き中尉に夜ごと語る、幕末維新から西南戦争までの激動の歴史、新選組の辿った運命、剣の奥義を自らの生死の哲学を語り聞かせる体裁で展開。
 一刀斎のはじめの語りは、坂本龍馬暗殺事件の真相。そして「人間はたかが糞袋にすぎぬ」という独自の人間観を持つ一刀斎が体験した幕末維新模様、一刀斎のかかわり。

 今回もよい勉強をさせてもらいました。感謝です。